日本製の紫檀系モダン唐木仏壇へのお買い替え。真宗仏光寺派、草津市のお客様

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日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。

草津市のお客様より、日本製の紫檀系モダン唐木仏壇(20号)へのお買い替えをいただきましたので、ご紹介いたします。

 

滋賀県草津市 真宗仏光寺派 モダン唐木仏壇 20号 紫檀系 日本製

 

今回のお客様は草津市にお住まいの方です。草津は当店から車で1時間ほどですが、最近は草津や大津からお越しくださるお客様も増えてきました。お話を伺うと、ご自宅近くのお仏壇店も見て回られたそうですが、ご希望にあったお仏壇がなかったので、少し足を延ばしてインターネットで調べて知った当店までお越し下さったという経緯でした。

今回は、ご自宅を新築されるにあたってのお仏壇のお買い替えでした。伝統的な彦根仏壇の標準的なサイズと同じ、4尺の大きな金仏壇をお持ちでしたが、洋風の家にもあうモダンなお仏壇にしたいとご希望でした。当店は仏間づくりのお手伝い等もさせていただいていますが、近年は和室のない住宅も増えていますので、そうした住宅でお仏壇や床の間のような和的なものをどのように設置するかということは、皆様が考えられているところなのではないかと感じております。

 

こちらは工房での確認の様子です。以前のお仏壇は買い替えることになりましたが、御本尊の仏像は残してお祀りしたいとご希望でしたので、この仏像が入るサイズということを条件にお仏壇選びをされました。お選びになったお仏壇に実際に仏像と掛軸を配置して、バランスを確認します。

ご本尊の阿弥陀如来像は洗浄をして、金箔の繕い直しをしています。掛け軸は今回新調いただきました。ご宗旨は真宗仏光寺派で、仏具等は基本的にはお西と同じですが、仏光寺派はお東・お西とは掛軸の九字十字名号が左右逆になるのが特徴です。右手の九字は南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)、左手の十字は帰命尽十方無礙光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)と書いてあります。

 

【唐木仏壇 20号 紫檀系】

新築されたご自宅の仏間兼床の間に、お仏壇を設置させていただきました。20号のモダンな日本製の唐木仏壇です。20号はお仏壇のサイズで、扉を閉めた時の幅(戸幅)が約60cmであることを指しています。唐木仏壇は、唐木(からき)を使ったお仏壇のことです。唐木は東南アジア原産の硬い銘木の総称で、唐木仏壇は黒檀(こくたん)・紫檀(したん)・鉄刀木(たがやさん)などの銘木と呼ばれる木材を使って作られています。

 

お選びいただいたお仏壇は、中のスペースが広く、大きな仏像や掛け軸が設置しやすいタイプのモダン仏壇になっています。ご来店当初は店頭に展示していなかったのですが、ご希望をお伺いしてちょうど仏像やお仏具を納められるサイズのこのお仏壇をご提案すると、気に入っていただけました。仏具もお手持ちのものは少し大きめでしたが、三具足やおりんなどをお磨き不要のセラミック加工をして再利用しています。

 

手前に経机を設置させていただきました。お隣のおりんは上のおりん部分だけは再利用です。お預かりしたおりんを一度磨き上げて元の地金の自然の色に戻し、そこにセラミック加工(お磨き不要加工)をしています。セラミック加工はここ25年ほど前から使われるようになった技術です。新しくなるお仏壇にあわせて、古くなった仏具も新品同様によみがえらせることができます。

 

お部屋にはこのように設置されています。右側は床の間として使用できるようになっています。

 

普段は開けておいて、場面に応じて扉を閉めることもできます。ちなみに、左側は収納になっています。とてもよく考えられた設計ですね。

 

ご自宅の完成までお忙しくされていたのでご納品時に初めて見ていただく形になり、ご希望のイメージに叶っているか少し不安でしたが、お客様には色味などもとても気に入っていただけてお喜びいただけました。このたびは当店にてお仏壇のお買い替えをいただき、ありがとうございました。何かお困りのことがございましたら、どうぞなんなりとご相談くださいませ。

今回は、ご自宅の新築にあたってお仏壇のお買い替えをいただいた例をご紹介しました。新築や改築のタイミングで「お仏壇をどうしよう?」とご相談いただくことは多いですが、「新しい家には大きすぎる」「お仏壇が古い」ということで買い替えるケースもありますし、「そのまま持っていきたい」という方ももちろんおられます。どちらにしても移動はしなくてはいけませんので、そのまま持っていく場合でも可能であればこのタイミングで修理やお洗濯をされることが多く、どちらのケースでも、「これまでお祀りしてきたものをできるだけ残したい」というご希望は多いです。あまりにも傷みがひどかったりすると難しいこともありますが、残したいご本尊(仏像・掛軸)が入るサイズのお仏壇を探したり、場合によってはカスタマイズしたりできます。また、仏具もきれいに磨き上げてお手入れを楽にする加工でよみがえらせたりと、これまで守ってきたものを残したいというお気持ちを大切に考えて、できる限りご希望を叶えられるご提案をしています。ご相談の際は、どうぞ安心してご希望をおっしゃっていただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。