桜花 4尺3方開き、彦根仏壇組合合格壇へのお買い替え。三重県多気町のお客様
ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。
三重県多気町のお客様より、桜花 4尺3方開き、組合合格壇の彦根仏壇へお買い替えいただきましたのでご紹介いたします。
桜花 4尺3方開き 組合合格壇 彦根仏壇Ⓡ(地域団体商標) 三重県多気町 真宗大谷派(お東)
三重県多気町のお客様より、お電話でお問合わせをいただきました。当店からは車で2時間ちょっとかかる地域ですが、ホームページをご覧になってお問合せくださったそうです。ホームページにあった「桜花 組合合格壇」が気になっているので見に行きたいとのことで、昨年末にご夫婦でご来店くださいました。メイド・イン・彦根の代表的な金仏壇として、ホームページのトップでご紹介しているお仏壇です。
お話を伺うと、お父様のお年忌にあわせて、古い仏壇からのお買い替えを検討されていました。ご高齢のためお仏壇の引継ぎもお考えで、新しく買い替えるお仏壇は、お隣にお住まいの息子様ご夫妻のお宅へ納めたいとのことでした。気に入っておられた「桜花」もご覧いただくと、実物を気に入っていただけました。
お話を伺ってから、一度今のお仏壇を拝見しに伺いました。きれいにされていますが、100年以上が経っている彦根仏壇です。何度かお洗濯もされています。今後もお洗濯や修理をして使うのは難しい状況でしたので、お買い替えをご検討でした。
ご本尊と両脇掛け軸です。こちらはお父様が50年ほど前に新調されたもので、お仏壇よりかなり新しく状態も良いものでした。
ご本尊も掛け軸もそのまま使う予定でしたが、両脇掛け軸は新しいお仏壇にサイズが合わなかったので、最終的にはお買い替えされています。
こちらは、新しいお仏壇を設置する仏間です。改めて採寸し、お仏壇が入るかどうかを確認します。
コンセントの位置も確認します。こちらは右横についていました。仏間は昔からコンセントが用意されていることは多いのですが、コンセントを出す方向なども変わってきますので、必ず確認します。
桜花 4尺3方開き 組合合格壇 彦根仏壇Ⓡ(地域団体商標)国産
高さ176cm×巾124cm×奥行79cm
新しいお仏壇を、4月に入ってご納品させていただきました。「桜花」という商品名で、4尺3方開きは、外幅4尺(1m20cm)、前だけでなく左右にも開く3方開きということを指しています。
【本尊】お手持ちの仏像(仏像白檀)6.0を洗浄及び金箔直し
ご本尊:阿弥陀如来立像 5.0 洗浄と金箔直し ホゾ組み調整等
【両脇】本山で購入(当店代行)両大師 100代 金襴仕立て
ご本尊はお手持ちの阿弥陀如来立像で、洗浄や金箔直し等をしてまたお祀りしています。光背等の差し込みホゾ部分の緩みなども直しています。両脇掛け軸は、お仏壇にあわせて、以前のものよりひとつ小さい寸法(100代)のものをご本山でお求めになりました。当店が代行してご用意させていただきました。
法名軸(本金襴) :新規でご購入
こちらはお仏壇の左側の壁にかかっている法名軸です。歴代のご先祖様のご法名を記した掛け軸で、今回新たにお求めいただきました。たくさん書き込むことになるので、お選びになるお仏壇に入る一番大きいサイズのものをお求めいただくことが多いです。こちらのお仏壇ですと、120代(幅21cm)というサイズです。
右側に見える繰り出し位牌は、ひとつはまだ新しいお手持ちのもので、もうひとつは新しくご購入いただきました。また、仏具の下の打敷は、鳳凰の柄をお選びいただきました。色合いや柄のほか、刺繍であるか、織りのものであるかなどの違いがあります。
お仏壇の一番下は引き出しになっているので、こちらにお線香の予備等を入れている方が多いです。経机のほか、おりんやそのほかの仏具は新しいものをお求めになりました。赤い蝋燭は魂入れの法要のためにご用意しています。
左横にある「彦根仏壇組合合格証」の立札は、当店オリジナルでお作りしてお渡ししているものです。ひとめで合格壇であることがわかり、箔が付くようにとご用意しています^^

組合合格壇検査合格書
彦根仏壇組合合格壇は、組合が取り決めた基準で手造りしたお仏壇です。検査合格書・焼印によって品質が保証されています。こちらは検査合格書で、お客様には、実際に日付等を記入したものをお渡ししています。

組合合格壇の焼き印
こちらは彦根仏壇組合の焼印で、一番上の天井裏部分と、引き出しを抜いたところ、通常は目につかないところに押されています。外して取り換えができないようなところに押すように工夫されています。

修復前の仏画
仏額の額装替え(破れ補修・枠交換・アクリル板入り)
また今回は、仏額の額装替えもさせていただきました。破れているところを補修して、古い枠も交換、むき出しだったのでアクリル板も入れました。
こちらは「丸に抱き茗荷」というご家紋です。御文箱(おふみばこ)の正面に、宗派の紋ではなく家紋を蒔絵で入れさせていただきました。
とてもお元気な80代のお客様で、お仏壇の買い替えは、人生最後のやっておきたいこととして、10年くらい前からお考えだったそうです。ちょうどお父様のお年忌という節目を迎えるにあたり、1年くらい前から動かれて準備され、気にいったお仏壇に出会えて、このたびのご納品となりました。息子様も以前からいつもお参りをされていたそうで、新しいお仏壇もきっと大切にしてくれるだろうと、次世代に安心して引き継いでいけることをとても喜ばれていました。このたびは、当店でお仏壇のお買い替えをいただきましてありがとうございました。お客様にはお打ち合わせの時からとてもよくしていただいて、ご納品にもお声かけいただいてお土産までいただき、本当にお世話になりました。とても良いご縁をいただきましたことに、大変感謝しております。私どももできる限りのことをさせていただきましたが、ご対応含めご満足いただけておりましたら嬉しい限りです。どうぞこれからも末永くよろしくお願いいたします。
今回お仏壇を納めさせていただいた三重県多気町は、三重県中部の多気郡にあります。当店は多気郡ではこれまでにもご縁があり、古くから彦根仏壇をお祀りしているご家庭もあります。今回、多気町で100年以上前の古い彦根仏壇のお買い替えに関わらせていただき、大きな仏壇と言えば彦根仏壇だったこと、品質の良さ等も、昔からそれだけ広範囲に知られていたのだなと、改めて感じさせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。