仏間を改造して、オーク(ダーク色)上置き家具調仏壇を設置。真宗大谷派、滋賀県彦根市のお客様
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日本を代表する仏壇産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。
滋賀県彦根市のお客様より、オーク(ダーク色)の上置き家具調仏壇をお求めいただきましたので、ご紹介いたします。
家具調仏壇 オーク(ダーク色)上置き 国産 滋賀県彦根市 真宗大谷派
まずは、仏間に合うお仏壇をお探しに当店にご来店くださいました。ご両親様が亡くなられた際、福井にあるご実家の家屋と一緒にお仏壇も処分されたそうで、お母様の法要を前に自宅にまつる新しいお仏壇をお探しでした。
お仏壇の設置場所は、ご自宅に仏間があるのでそこに置くことを前提でお考えでした。今の仏間に高さのある胴長タイプを置くか、下に収納を作って上置きタイプを置くかを迷っておられました。最終的には、収納がある点や、小ぶりで移動も簡単なことから息子様の代になっても受け継いでいきやすい点を重視されて、家具調の上置き仏壇をお選びになりました。
ご納品時の様子です。お客様の方で大工さんに依頼されて改造した仏間の収納の上に、お仏壇を設置させていただきました。工事にあたっては、収納の高さ設定などのアドバイスをさせていただきました。だいたい60~70cmくらいが基本となりますが、椅子に座って拝むのか、座布団に正座して拝むのかによってもお仏壇の位置が変わってきます。今回は座布団に正座して拝むことを想定していましたが、あまり低くするとお仏壇を設置した時に上の空間が大きく開いてしまい、バランスが悪くなってしまいます。そのため、正座で拝むことを想定した場合の最大の高さに設定しました。
【仏壇】家具調仏壇 オーク(ダーク色) 上置き 巾54.5センチ×高さ88センチ 国産
宗派は真宗大谷派(お東)です。もう少し小ぶりのものもありましたが、最終的には仏間にいっぱいのこちらをお選びになりました。家具調仏壇は、「仏間がないのでリビングに置きたい」という場合にも、お部屋や家具と調和するデザイン・材質なのでよくお選びいただきます。将来息子様の代になっても置く場所を選ばないお仏壇です。
【本尊】【両脇】スタンド掛軸(特注) ウォールナット(枠) アクリル入り
ご本尊と両脇はスタンド掛け軸をお選びになりました。ご本尊は阿弥陀様で、別注で周りの金襴を古色本金襴で仕立てました。また、バックの白っぽい部分があまり見えないようにしたいというご希望で、スタンドは通常より大きめのサイズで作成しました。さらに表面の汚れ防止のため、通常はついていないアクリル板を入れています。両脇の掛軸は九字十字名号で、向かって左手の九字は南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)、右手の十字は帰命尽十方無礙光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)と書いてあります。
5点セット(花立・火立・香炉・茶湯器・仏飯器・線香差し): リラ ブラウン
りん:たまゆら クリヤー プリザーブド仏花
ご本尊の手前は過去帳で、その柄も金襴と同じ紺色で統一させていただきました。お座布団も同色系です。その両サイドに置いている仏具は、お仏壇のデザインにあわせた高杯(たかつき)です。仏具は、阿弥陀様の前にあるのが仏飯器、手前側が左から線香差し、花立、中央の香炉、火立となっています。おりんは丸い形がかわいらしい大人気の「たまゆら」りんをお選びいただきました。仏花はプリザーブドフラワーで、最近仏壇と一緒にお求めになる方増えています。生花を薬品で枯れないようにしているもので、状況にもよりますが5年以上この状態を保ちます。
側面から見たところです。配置としては、左右はセンターにあわせ、前後の位置は床縁後ろにお仏壇の手前をあわせて設置しています。手前に置いてあるのは普段用の仏器とお香入れです。また、お仏壇上部のすきまにオーダーメイドの仏間用すだれを付けることもできますが、お客様は今のところ特に気にならないとのことでした。仏間用すだれは、お仏壇の納品時に同時に設置したり、お仏壇の納品後に実際にバランスを見て後日設置したりする場合があります。
今回開眼については、福井県にあるお寺様までご本尊を持って行って開眼していただくそうです。お客様には、お仏壇の仕上がりをとても喜んでいただけました。スタンドは特注で作成しましたので現物は実際には事前にご覧になっていなかったのですが、「こうごうしくて仏壇にもマッチしていてよかった」と気に入っていただけました。長い時間をかけて選ばれたお仏壇でしたので、気に入っていただくことができて本当に良かったと私どももホッとしております。このたびは当店にお仏壇のご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。今後とも末永いお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、仏間を改造して家具調仏壇を設置した事例をご紹介いたしました。基本的には仏間があれば金仏壇でも唐木仏壇でも入れられるのですが、今後受け継いでいきやすいようにと小型の家具調仏壇を選ばれたことで、それに合った仏間に改造されました。今は本当に多種多様なお仏壇があり、当店でも伝統的なものから現代の生活に即したものなど、様々なお仏壇を豊富に展示しています。実際にお越しになって色々なお仏壇を見て、思っていたものとは全く違うお仏壇を気に入るお客様もおられます。お仏壇は多くの方にとって一生に一回の買い物です。将来的なことも考えて納得して気に入っていただいたお仏壇を末永く気持ちよくお参りいただけますように、仏間についてのご提案のほか、お仏壇の細部についてもできる限りご希望を叶えられるようお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談いただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。