上質で落ち着いた雰囲気の本黒檀 扉無垢の国産仏壇をご購入いただきました。浄土真宗本願寺派、彦根市のお客様
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日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。
今回は、彦根市のお客様よりご購入いただきました、本黒檀 扉無垢の国産仏壇をご紹介いたします。
【滋賀県彦根市 本黒檀 扉無垢の国産仏壇(浄土真宗本願寺派)】
知人の奥様のご実家様に、お仏壇をご購入いただきました。ご自宅には小さなお仏壇をお持ちでしたが、ご主人様が他界されてお仏壇の新調をご検討でした。娘さんばかりということで、しばらくは新しい仏壇の購入はためらっておられたそうなのですが、ご家族で考えられてやはりしっかりしたお仏壇を求めようということになったそうです。
ご来店前、ご自宅に仏間があると伺っていましたので、事前に仏間の寸法を測っていただくとスムーズにご案内できることをお話していました。ご来店の際には娘さんが寸法をきちんと測ってご来店くださいました。下に収納が付いた地袋付き仏間で、そこに合うようなお仏壇をご覧いただきました。
お客様は、仏間に設置するということで家具調というよりは一般的なお仏壇をご希望で、金仏壇ではなく唐木仏壇がいいかなとお考えでした。当店に展示している唐木仏壇は、伝統的な形からモダンな形までだいたい15本ほどがあります。その中から、寸法の合うもの、黒檀や紫檀などの材質、色目の違いなども見ていただく中で、最終的には本黒檀の国産仏壇をお選びいただきました。きらびやかな細工などはないものの、良い材料を使ったシンプルな造りで、落ち着いた雰囲気のお仏壇です。奥様がとても気に入ってくださいました。
当店の展示場の様子です。お仏壇選びは、初めての方や、何十年ぶりかでお仏壇を求められる方が多く、最近のお仏壇がどんなものなのか分からないという方も多くいらっしゃいます。最近は、伝統的・家具調のどちらかではなく両方のいい点をあわせ持ったお仏壇もありますし、お好きな部分だけを作り替えてカスタマイズしたお仏壇もあります。当店では、まずは実際のお仏壇を見ていただきながら材質や造りなどをご説明し、色々なお仏壇の中からご希望にぴったりのものを選んでいただけるように努めています。
ご納品の際の様子です。今回は展示していたお仏壇を気に入っていただき、納品させていただきました。お仏壇は、色違い等でなければ基本的には展示していた現品を納めさせていただくことになります。ご希望があれば新しくお作りすることもできますが、木目等は一品一品異なりますので、実際のようすを事前に確認していただけるのは展示品ならではです。
ご本尊・両脇は、今回お仏壇に合うものにお買い替えいただきました。中央は阿弥陀如来、向かって右が親鸞上人、左が蓮如上人の両大師様です。掛け軸の周りの生地はすべて特上正絹緞子、絵が描いてある部分(本紙)は手描きで描かれています。
また、付属仏具としては、通常、中央に一つしかないご用意していない仏器(仏飯器)を、お客様のご希望で両大師様の前にもご用意しました。
お仏壇上の隙間には、ピッタリのサイズのすだれもご用意しました。以前のお仏壇を引き取りに伺った際、サイズを測っておいて誂えたものなので、幅・高さともにピッタリです。お仏壇用のすだれは基本的には受注生産になります。当店では、使用する生地等の違う2種類をご用意しています。こちらは、西陣織の生地を使った上等品です。
経机(御供机)です。お仏壇には付属していませんが、お客様のご希望でご用意いたしました。中央の青いものは線香立で、前面には浄土真宗本願寺派(お西)の紋が入っています。机の下の御文章箱(ごぶんしょうばこ)の紋もお西の紋です。御文章箱は、お仏壇のサイズでいうとこの半分のサイズが一般的なのですが、すでに大きなサイズの立派な御文章をお持ちでしたので、それに合ったサイズの御文章箱も今回ご用意しました。
ご納品時、お仏壇の上に仏額があるとよいかもというお話になり、後日設置させていただきました。 2尺幅、元川篁月(こうげつ)書「無量寿」の額です。とても立派な佇まいになりました。
お客様には大変喜んでいただけました。知り合いの方からも立派なお仏壇だと褒めていただいたそうで、嬉しそうにお話し下さいました^^ 当初は、跡を継ぐ方もいないので「とりあえずお仏壇があれば」という風におっしゃっていたのですが、お仏壇選びの最中に娘さんのお一人のご子息が、お仏壇を継いでいくとことになったそうで、「ずっと使っていくものなら」と、最終的には上質の材料を使用したとても良いお仏壇を選ばれました。シンプルな造りですっきりとしたデザインも、これから長い間お参りいただくのにはぴったりかもしれませんね。長い間ずっと使っていただけるのは、私どもにとってもとても嬉しいことです。このたびは、当店にお声かけいただきありがとうございました。何かありましたら、いつでもお気軽にお声かけいただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。